非常に素直な設定で素直なストーリー。万能コンピュータの助けを借りて同じ遺伝子を持つ異星種族間戦争を起こす話なのだけど、万能コンピュータを登場させることで、絶対不可侵的な存在による啓示を与え、最後にソフトランディングさせる結末で、ハインラインの典型的な作風の小説だと思いました。
心に残る本おすすめ度
★★★★★
月に住む人類の、地球からの独立戦争を描いたSFです。
新大陸アメリカが、自由を求めてイギリスと戦った独立戦争の未来版のよう
ではありますが、コンピュータと人間の望ましい関係というテーマを内包し
ています。
30年前に執筆された本ですが、少しも古さを感じさせません。今現在の科学
知識を基にこの本を書き直したとしても、ほとんど同じ内容になるように思
います。
コンピュータの能力が向上し、コンピュータが単なる計算機でなくなった今
こそ、万能コンピューターが人間にとってどういう存在であるべきかという
作者の問いかけを、真剣に考えなければいけないように感じます。
今書かれた本としてもトップクラスの名作です。古典的名作だという先入観
を捨てて読んでみてください。
月に興味がある方へ
おすすめ度 ★★★★★
驚くべきことは、アポロ以前にこの本が書かれていることです。月での生活や、地球との相違などが、まだ人類が月面に到着する以前に、実に細かくかかれています。
昨今の月ブーム再熱により、見直される一冊ではないかと思います。
内容は、どっぷりとしたSFです。とにかく何でもいいからSFを読みたいという人であれば、薦められる一冊です。
ボリュームがたっぷりあるので、一週間くらい時間をかけて読むのがよいと思います。